議会報告

【質問項目】

1、春野運動公園陸上競技場・芝改修工事

 

 

●米田県議

 日本共産党の米田稔です。通告にしたがい質問を行います。

 今回提案されている補正予算、春野陸上競技場の芝改修工事に関連して、公共事業と県行政のあり方について伺います。

今議会の補正予算に、春野競技場芝改修工事、総事業費8,564万円が提案をされています。現在のグラウンドは冬芝の根付きが悪く、硬い。そのためにJ1サッカーチームのキャンプ継続のために柔らかい芝生面と排水性を確保する工事、と聞いています。

  J1サッカーチームはいつから春のキャンプをやっているのか、また今のままでは撤退せざるを得ない、との厳しい意見が出ているとの事ですが、いつからか、観光振興部 長にお聞きします。

 

■観光振興部長

ご質問のありましたJリーグチームは平成21年から毎年、春野総合運動公園陸上競技

場においてキャンプを実施しております。

これまで、このJリーグチームから、「撤退せざるを得ない」とのご意見まではいただいたことはありませんが、平成27年の1月のキャンプ時において、前年までと比べて、芝の生育が悪く、ピッチが固い、加えて、水はけも悪く、選手のケガが心配であるといった、たいへん厳しいご意見をいただき、これを放置すれば撤退もあり得ると、大きな危機感を持ったところです。

その後、改善策を実施したところですが、本年1月のキャンプ時においても、依然として芝の生育状況が悪く、ピッチも固いといったご意見をいただいたことから、改めて土木部と共に改善策について協議をおこなったところです。

 

●米田県議

 それまでの長年のキャンプでは問題がなかったと、しかし去年、そして今年のキャンプを経て「キャンプ撤退か」ということになりました。この経過からも2年前、平成26年に行った芝改修工事に問題があったことは、明らかです。

  ウレタン舗装工と、床土の入替、天然芝改修を、請負業者、長谷川・ミタニ共同企業 体、長谷川体育施設株式会社とミタニ建設工業が請負金額37,463万円で施工。内芝の改修は約4,000万円で、芝生の下約20㎝が床土、内、上11㎝をそれまでの現況土と、 新たな「砂」を混合して埋め戻した。

問題は、この時の改修工事に欠陥、瑕疵があった。2年もたたずに今回の工事をする ことになった、ということであり、瑕疵責任を求めず、再び県民の血税、税金を安易に 投入してよいのか、これが問われていると思います。

2年前の工事により次のような事態が起こっています。

・少しの雨でもボールが転がらなくなり、水の抜けないグランドになっている。

・数10㎝の丸石があったり、床土が硬く、穴を開けるのに使った刃物が折れたことが  ある。請負業者に負担をさせています。

8月頃には、広い範囲にわたって芝の面が5㎝程度下がり、砂をまとめてまく。それがまた芝生面を固くし、芝の根も弾力性をなくしてしまいました。

・工事翌年、床土がアルカリ性になり、冬芝が生えない、通常より34倍撒いたが生えなかった、

などなど、これらの事実、事態をどう認識しされていますか、土木部長に伺います。

 

■土木部長

2年前の改修工事は、陸上競技場の第一種公認を継続するために、基準より高くなったフィールドの芝生面の切り下げと走路面の改修を実施したものでございます。ご指摘の項目の中には、工事期間中に発生し、工事完成までに解消されたものもございます。

具体的には、水はけにつきましては、芝生の植え付け直後の大雨が降る利用時(サッカー大会)のことであると認識をしております。また、丸石の存在と草の根の弾力性につきましては、工事の過程ですとか、もしくは工事の完了後にそのようなことがございましたが、現在では改善をされております。さらに、床土がアルカリ性に傾いていたことがありましたけども、それも芝が生えないような状況ではなかったと認識をしております。

 

●米田県議

観光振興部長が答えたように、27年のキャンプも、281月のキャンプも、引き続き問題だと、いうふうに言っているわけですから、キャンプ仕様には耐えれないというのが現状なんですよね。

原因ははっきりしていると思うんです。請負業者が使用した「砂」に問題があったと、相次いで重大な事態が起こる中で、去年の春「砂」の現場を確認し、なんと「硬質砂岩砕砂」という人口砂で、セメントを練るときに使うものであることが判明。シルトパウダー状のもので、一時は透水性があってもすぐ詰まり、1ミリも水が抜けなくなる。今回床土が硬化していることが問題になっています。このことが通常の使用に問題なくても、それまでのキャンプ仕様を困難にしていると。れまでより状態が悪化していることは明らかで、工事そのものに問題があったと言わざるをえません。これは指摘しておきたいと思います。

  だからこそ、質問に移りますが、工事引き渡し前から、施工業者と工事のやり直し、瑕疵責任などについて協議を続け、県の毅然とした対応もあって、請負業者が欠陥工事と瑕疵責任を認めて、一旦は「工事をやり直す」と、大筋合意ができていたのではないかと思いますが、土木部長にお聞きします。

 

■土木部長

昨年の6月のことです。県、指定管理者、そして施工業者の現場担当者の間で確認できていたのは、次の2点でございます。

 1点目は、本年1月からのJリーグのキャンプ後に、指定管理者が、工事のやり直しではなく、維持管理として床土の一部入れ替えを行い、そのための費用の一部は、施工業者が負担をするということ。

2点目は、キャンプに向けて、指定管理者が水やりや肥料やりなどの芝の維持管理を強化し、そのためのかかり増し経費の一部は、施工業者が負担するということでございました。

これらの確認のとおり、施行業者が欠陥工事と蝦庇担保責任を認めて、「2年前の工事をやり直す」という合意がなされたということではございません。

 

●米田県議

認識が違いますが、それは後でふれたいと思います。

欠陥工事と瑕疵責任の免罪は、私は許されないというふうに思います。2年前に続いて今回もまた安易に税金を再投入するのではなくて、納税者、県民の立場に立ってあくまで修補、賠償を求めるべきではないのかと考えますが、知事にお聞きします。

 

■知事

今回の予算の提出に当たりまして、当然私どもとしても施工業者の暇庇担保責任を問えないかというについて検討を重ねてきたところでございます。

そうした検討を重ねてくる中においてですね、やはり前回の工事、2年前の工事については、初期の目的であります陸上競技場の第一種認定を受けており、さらにこの継続を図るというその目的が達成されており、さらには陸上競技の四国大会や県総体等の大会が開催されますとともに、ラグビーや女子サッカーの国内トップレベルの試合も開催されるなど、良質な競技場として評価も引き続き得ているところであります。さらに個別に出来上がりの品質に係る各種の指標を見ましても、十分な数値となっているところです。

こうしたことから、私どもとして、蝦癖担保責任を問うことは難しいと判断をしたものでございます。そして、今回、改めて弁護士さんにもご相談をさせていただきました。 そのなかで、やはり第1に暇癖担保責任の追及には蝦庇の根拠を明確に立証していく、証明していくことが必要だけれども、これは極めて難しいと。第2に、施工業者が一部道義的責任を認めたことがあったとしても、法律上の暇癖担保責任を追及することも極めて難しいと、そういうご意見もいただいたところでありまして、改めて私どもとしてこの蝦癖担保責任の追及ということは困難ではないかと認識をしたということです。

ご指摘により、当然私どもとしても蝦庇担保責任を追及するべきではないかというところはしっかりと検討いたしました。そのうえで、今の結論に至っております。

 

●米田県議

 了解というわけにはいきませんが、また後で新しい事実もでてきますので、後でやりたいと思いますが、土木部の方もそうなのですが、初期の目標は達成できたといいますけれども、それは一種の認定のことなんですよね。しかし、それまでにサッカーのキャンプがやれていた、初期の目標は達成したが、一緒にごっそりと床土を悪くしてしまった、だから今問題になっちゅうわけですね。だから、第一種認定を受けれたから、目的はやりましたよと、言うだけではやはり足りんわけですよ。

そのことを指摘したいし、私は十分な検討がなされたと思いません。床土材の試験を県が直接、あるいは第三者が実施せずに、請負業者の社内企画基準適用の物を追認、許可したことなどは、問題だというふうに思います。しかし、同時にそれを上回る請負業者の重要な瑕疵があるというように私は考えますので、また新しい事実もありますので、その時点で議論したいというふうに思います。

次に第2の問題ですが、請負業者、県、そしてスポーツ振興財団も参加しての工事のやり直し等の協議のなかで、今年の4月頃に請負業者から、スポーツ振興財団に何らかの資金提供があったのではないか。また事実ならば、その名目、使途について土木部長にお聞きします。

 

■土木部長

高知県スポーツ振興財団には、維持管理の強化により増加しました散水、それから冬芝の種や肥料の追加散布、芝管理機械の爪、これが消耗が早かったわけでございすけれども、これの代金のかかり増し経費について施工業者から支払われたものと承知をしております。まず、芝管理機械の爪が通常以上に消耗した費用といたしまして136万円が支払われております。

次に水道代や肥料代、それから種子代等が過去の年度と比較してかかり増しになる経費の27年度、28年度分として、それぞれ250万円が支払われております。

 

●米田県議

この工事の引き渡しは、去年271月です。27年、28年と引き渡し後も2年間も、その責任を負うて、維持管理をやらしてくれと、お金まで負担すると、こんな事例は全国にありますか。知っちゅう範囲で、部長、お答えください。

 

■土木部長

平成17年に国土交通省の方で暇癖保証のあり方に関する研究会の報告書が出されてお

ります。この中でですね、これは全国建設業協会という業協会による調査の結果が掲載されておりまして、手直しの工事と言うのが業界にはございます。これは工事の引き渡し後に不具合の発生責任には関係なく受注者が不具合の補修を行った工事というのが定義でございます。

平成17年以前の過去5年間におきまして、こういった手直しの工事は全国で 5,700件あったと言うふうに報告がなされています。その内の2割、約1,000件については、受注者自らには責任がないと認識しながら手直しの工事を行っているという事例がございます。

 

●米田県議

 私が聞いているのは、工事が終わって2年間も維持管理をすると、そのために500万円を負担すると、そのために630万円も負担すると、そんな例、ないでしょ。

それでですね、いま部長が言われましたけれども、大変なんですよ。爪が通常より折れるということで、結局、床土が硬いということなんですよ。7㎝以上掘ったら、爪がびっしり割れるということで何とその136万円の爪代が春・秋の芝をやる場合に360本もいるということですよね、これは床土に問題があるというひとつの証明でもあると思います。

それで部長にお聞きしますが、今年21日に財団と共同企業体の覚書に基づいてお金が支払われていますよね。その覚書の目的、もし持っておれば、目的の項、なんて書いているか、紹介してくれますか。

 

■土木部長

その覚書にはですね、施工業者が施工した春野総合運動場の改修工事におけるメインフィールドの芝生ピッチの排水性、芝床の硬度およびターフピッチの生育状況等の懸案事項を是正するというふうな目的が書かれております。

 

●米田県議

明らかにそこに問題があるからこそ、懸案事項というふうに書いているわけですね。懸案事項というのはよく行政も使いますが、改めて広辞苑みたら、解決を迫られながら解説されずにある問題、だから、今回の工事はこういう問題を残したまま引き渡しが行われているというひとつの証明にもなるんじゃないですか。

それでですね、この引き渡し後の資金提供ですが、先の目的にもあるように、明らかに私は工事目的物に瑕疵があったと、またそのことを認めた覚書であるというふうに思うんですが、その点は土木部長、変わりませんか。

 

■土木部長

本件の工事に瑕疵があったとは考えておりません。

 

●米田県議

世間では誰が見てもね、これは懸案事項ですから、少々の失敗とか、不十分さじゃないんですよ。しかも2年間も出すわけですからね。これを瑕疵と言わずして何と言うのですか。私は詭弁もいいところだと思うのですが、次ですね、知事にお伺いしたいと思うのですが。

請負業者から636万円の提供は、実態上、明らかに修補と損害賠償の一部と、私は言えると思うんですよ。ですから、曖昧な管理費を受け取るのではなくて、こうした進展の中で契約書第44条に基づいて、修補と損害賠償請求を私は改めて検討すべきだというふうに思うのですが、先程もお聞きしたんですけれど、こういう状況の中で、改めて知事にお伺いします。

 

■知事

2年前にですね、仮に工事をしなければ、そのまま行けば日本陸連の一種認定の維持すら危ないという状況になるところであったわけであります。それが今回の工事をしたことによって一種認定を継続できているということでありまして、いわば工事なかりせばの状況に対してですね、一種認定を引き続き得られていると、そして全国トップクラスのみなさんの試合もできていると、そういう効果をもたらし続けてくれているわけでありまして、やはりそこのところはですね、単なる欠陥工事だと決めつけるということではなくて、そこの効果をもたらしているというところは、しっかりと我々としても事実を把握しなければならんだろうと、そのように思っています。

その後に、いわゆる一部の改修、そして維持管理に伴って、一連の色々な取り組みがされてきたということは、それは確かでありましょうけれども、しかしだからといって全面的にすべてダメということにはなっていないということではないかと思います。

先程、こういう事情を勘案して私どもとしても瑕疵担保責任について改めて検討もし弁護士さんのご意見も聞いたというところでございます。先程、申し上げたとおりですね、やはり弁護士からもそのようなご意見もいただく中で、私どもとして瑕疵担保責任の追及ということは難しいのではないか、無理だろうと、そのように考えている、そのようなことでございます。

 

●米田県議

 先程から私も言ってますけれど、一種公認はできました。ただしそれは芝面の5㎝を削ってなっただけなんですよ、その工事する際に合わせて地面、床土まで悪くしてしまったというのが今回の実相でしょ。それは否定できんと思うんですよ。私はそのことを言っているわけです。一種公認やったからいいじゃないですかじゃないです。その工事やる際に床土まで混ぜて埋め戻ししたけれどそれはそれまでのキャンプ仕様にできた床土ではなくなってしまった。だから当然、責任をとらんといかんじゃないですか。私はそうと思うんですが、こんなことでうやむやにすべきではないですし、県民の血税をですね、再投入するそういう選択を避ける検討をですよ、何人の弁護士さんに聞いたかわかりませんけれど、私はもっと知恵を出し合ってすべきだというふうに、これは強く求めておきたいと思います。

 同時に、知事にも知ってもらいたいですけれど、この問題、質問するということで4日ほど前に、共同企業体からお金を振り込まれていますという話をされまして、その理由や名目は何ですかということを聞いたんですが納得できませんでしたから、それは何か契約書か何か文書があるんじゃないですかと、後日、1日ばぁ後だったと思うんですけれど聞いたんですよ。そしたら頂きました。さっき読んでもらった覚書をね。それは昨日の6時なんですよ。私は最初から、共同企業体からお金のやり取りないですかと、目的は何ですかと、いうて聞いた時に、当然この覚書、一緒に提出いただいてしかるべきじゃないですか。

私は、ここにねぇ、この工事をやったやましさと残念ながら県の不誠実な姿勢を私は見たんですよ。これは強い抗議も込めて指摘をしておきたいと思います。

続いてですね、工事のやり直しの話は、部長、なかったというふうに言っていましたけれど、27年の春に、工事やり直しの必要が大筋合意となって、実施主体、財源問題で行き詰まった時に、「内がやります」と「引き取ってやります」と手を挙げたのがスポーツ振興財団でしょ。嘘を言ったらいけませんよ。しかし年末になって「やはりできない」と言って手をあげたんですよ。結局、工事やり直しは曖昧になって、今回の税金の再投入ということになったんじゃないですか。

 こうした経過はありませんでしたか。部長。

 

■土木部長

昨年のJリーグチームのキャンプ後の関係者との協議におきまして、施工業者から技術提案の一つとして、県の費用負担を前提とした床土の全部入替という抜本的改修の提案がございました。

協議の結果、関係者で合意してすすめておりましたのは、前回の工事の延長線上で、床土の一部入替えを行うことや維持管理を強化することでございました。したがって床土の全部入替といった工事の全面的なやり直しが必要だという大筋合意が去年の春に得られていた訳ではないと認識をしております。

さらに経緯を申し上げますと、スポーツ振興財団が手をあげたとおっしゃられたことにつきましては、本年1月からのJリーグチームのキャンプ後に、この2年前の工事のやり直しではなく、維持管理として県費負担を想定した、床土の一部入れ替えを行うということを交渉担当者間で確認いたしましたが、その事業主体は指定管理者であるスポーツ振興財団としたものでございます。その際、施工業者から道義的責任として最大1,000万円の負担を提案するという提案がございましたが、決定はしておりません。

次に年末になって出来なかったとおっしゃったことにつきましては、この陸上競技場の利用団体との調整が整わなかったため、このスポーツ振興財団による床土の一部入れ替えを本年1月からのキャンプ後に実施できなかったものでございます。

 

●米田県議

調整ができなかったということは私も理解しています。ただ、全部、床土を替えるのではなくて、2年前も半分しか替えていませんから、今回のみたいに全部替えるという話じゃないでしょ。元の工事、やり直すということは。今回みたいに20㎝全部砂層にするということじゃなかったはずですよ。工事のやり直しというのは、半分のところをどうするかといったことやったんじゃないですか。私はそれ納得できません。

それでですね、その話が出て後、県も一緒になって、財団も一緒になって、財源どうするかと、業者から1,000万円では足りないねと、ちょうど相撲の興行もある、サーカスもある、その売り上げを当てにしようというところまで話をしたがやないですか。明らかに砂層全部入れ替えではなくて、2年前にやった少なくともその同じ工事をやろうというところまで行っていたわけですよ。

それで、こういう財団の対応が、私は逆に、スポーツ振興財団の請負業者に助け船を出して、責任免罪に手を貸したことになると。どこからか圧力があったのではないか、こうした疑念、疑惑が生まれるのは当然ではないですか。土木部長にお伺いします。

 

■土木部長

事実関係の経過は先ほどお答えしたとおりでございますが、責任免罪に手を貸したり、不当な圧力があったということはございません。むしろ、スポーツ振興財団は、指定管理者として芝の状態を良好に維持する立場にあり、施工業者の工事の出来栄えに対して注文を付けるというようなことはあっても、自らが工事を行うことによって、施工業者を積極的に助けるべき立場にはないと認識しております。

 

●米田県議

 経過と結果は、結局、業者が工事やり直しに1,000万円を負担するといっていたのが、636万円に軽減できました。そして何よりも、契約書に基づく瑕疵担保責任を回避することができたんですよ。大手の企業が信用ということもあって、もし訴えられたら大事なんですよ。そういうことを回避、結果として、途中、振興財団が工事をやります、しかしやれませんねという取った対応がそういう結論を導き出したということは、この事実と結果からも私は否めないというふうに思うんです。

 ですから、県として真摯にこれについての調査、究明をですをね、ぜひ関係者も含めてしていいだきたいというふうに思いますが、これは意見で言うておきたいと思います。

続いて工事に対して、次に第3の問題ですけど、運動公園の補助競技場へのティフトン芝への張替工事を、今年5月に指定管理者・スポーツ振興財団が2,600万円で施工していますが、その予算措置と急遽予算化した経過について土木部長にお聞きします。

 

■土木部長

今年度当初予算に計上いたしましたこの春野総合運動公園の管理委託料の24,1697千円の内訳といたしまして、補助陸上競技場の芝の張替に要する委託経費2,600万円を計上しております。

この予算につきましては、昨年11月の予算要求時点では計上しておりませんでした。昨年11 月のJリーグチームの幹部の来訪、それから本年1月からのキャンプ時に、陸上競技場の芝の状況についてのご意見をいただいたことを受け、予算要求に追加し、措置されたものでございます。

予算編成の過程において、様々な社会経済情勢や政策判断の変更によりまして、予算案の決定時ぎりぎりまで調整が行われるものと承知をしております。

 

●米田県議

 これも要望したいと思うのですが、こうした事業、2,600万円もかかる事業ですが、指定管理によるものではなくて、別途工事費などで提案すべきだというふうに私は思います。今回の補正予算と一連の事業であるといえるもので、県民にも、議会にもですね、十分丁寧で、十分な説明をするということを今後ともですね、努めていただきたいというふうに思います。要望にしておきたいと思います。

最後に、2つの県内外の大手が、500万円、636万円で瑕疵責任、賠償責任を、私はうやむやにしようとしていると受け取らざるをえません。しかも県も、それをしゃぁないかと免罪しようとしているというふうにしか見えません。絶えざるPDCAで刷新、改革をすすめる尾﨑県政がこれでよいのかという危惧をしていますが、時間はありませんが知事、思いがあれば答弁して頂きたいし、本当に県民に透明な、議会にちゃんと説明できる、そういう県行政を求めますが、お聞きいたします。

 

■知事

  これまでも様々な議案について、しっかりと説明責任を果たすべく努力をしてきたつもりであります。ルネサスの時だって厳しく対応してまいりました。そういう姿勢で今回も検討をした上で今の結論に至っているところでございます。

事実関係が複雑な所もあって、いろんな流れがあったりいたします。この後、それぞれの委員会がありますけれども、委員会においてもしっかりとご説明をさせていただきたいとそのように思います。引続き、透明な公正な県政、これをしっかりと維持していけるように努力をしてまいりたいとそのように思います。

 

●米田県議

 どうもありがとうございます。本当に、県内外、税金のあり方、使い方、これが厳しく問われていますので、本当に毅然とした法に基づいた対応が今後も強化されますようにお願いも申し上げ、私のすべての質問をおわります。ありがとうございました。